無料でできる偏差値アップソフト】| 英語偏差値アップソフト

東京・杉並の和田中、きょうから夜間授業 /東京

東京都高校入試情報>東京都高校偏差値>東京都高校受験最新ニュース

東京・杉並の和田中、きょうから夜間授業 /東京
  ◇学力充実か、格差拡大か

 東京都杉並区立和田中学校(藤原和博校長)の夜間授業「夜スペシャル」(夜スペ)が26日から始まる。公立中で、塾講師が成績上位の生徒を対象に高校受験対策の有料授業をする異例の試み。波紋が広がり、都教委が一時再考を求める事態に発展し、当初予定より2週あまり遅れてのスタート。子供の学力低下が指摘される中、塾と公教育の連携は、どれだけの成果を上げることができるのか、注目が集まる。【三木幸治】

 ◇「思考力養い勉強を面白く」
 昨年11月中旬、学校に届いた1通のダイレクトメールが夜スペの企画を生むきっかけだった。大手進学塾「サピックス」(東京都中央区)が、「塾講師を使いませんか」とする手紙を、東京都、千葉県の公立中約150校に送った。いち早く手を挙げたのが、藤原校長。新しい事業展開をしたいサピックスと、生徒の学力を伸ばしたい藤原校長の思惑が一致した。

 夜スペは、多くの公教育で塾と連携する場合に補習中心となるのと違い、受験対策なのが特徴で、そのために1年後に高校受験を控えた2年生が対象となっている。想定されるのは成績上位者だが、特に「中上位」の生徒だ。藤原校長によると、成績最上位の生徒は、自分ですすんで勉強し塾に行っている子供が多いが、このクラスの子供はテストはできるが勉強の面白さがわかっていないという。

 このため、塾と学校の共同で開発する教材は、学力向上だけでなく、論理的思考力を鍛えて勉強する面白さを分かってもらうようなものになる。最近の高校入試が、知識を問うのではなく、論理的思考力を問う問題が多いことにも対応している。例えば、数学では、図形の問題を重視する。公式を覚え、数字を当てはめる問題ではなく、図形を使って答えを見つけるなど、あらゆる角度からものを見るくせをつけさせるという。

 受講料は、サピックスでの同様内容と比較すれば半額以下。サピックス中学部・高校部の高橋光代表は「1年間で数百万円の赤字になる。だが、新しいことに挑戦するための投資経費だ」と説明する。

 運営は、地域住民らボランティアで構成する「和田中地域本部」というのも夜スペの特徴だ。地域本部の下に保護者が「夜スペ実行委員会」を作り、両者が連携して事務作業や生徒の送迎をする。授業が始まる前の午後6時半〜7時は学校の調理室で夕食を作り、生徒と一緒に食べるという。

 夜スペを受ける生徒は全2年生128人のうち19人(女子14、男子5)。受講生の母親(47)は「塾に行かせるつもりはなかったが、新しい授業に期待感があり、行かせることにした。授業料が安いことや学校で実施するという安心感も魅力。子供も『友達と行ける』と喜んでいる」と話す。

 ◇「教員不信、公教育破壊招く」
 義務教育の機会均等など公教育の点から「夜スペ」を問題視し、最初に疑義を持ちかけたのは都教委だった。都公立学校教職員組合(東京教組)も「義務教育の諸原則(機会均等、無償)を逸脱する」などと同様の視点に立つ見解を発表、通常対立する立場にある二つの組織が珍しくほぼ同様の考えを示した。

 都教委が疑義を唱えたのは、当初開講予定だった今月9日のわずか2日前。文書で問題点を指摘し再考を求め、その後「塾講師が教諭より信頼されるようになると、公教育が破壊される」との懸念も示していた。

 区教委が、当初計画を若干修正するなどしたため、都教委は、最終的に「生徒の学力向上という公益性が明確になった。関連法規に照らしても、不適切ではない」との立場を取る。

 しかし、現場の立場からの懸念の声もある。杉並区在住の女性教諭(60)は「教諭は学力だけでなく生活指導など『子供を育てる』ことに重点を置く。塾講師は、学力の向上に一番価値を置く。価値観が違うのに同じ学校で教えるのは不快で、うまく連携はできないだろう」と心配する。

 上智大の加藤幸次名誉教授(学校教育学)も「公立校に私塾が進出する環境が整備されていないうえ、学校教員に対する不信感が感じられる試みだ。中学は義務教育であり、学力だけでなく、心の教育も重要。多様な子供たちに、分け隔てなく指導するのが公教育だ。学力エリートとそれ以外の生徒を分けて教育すれば、格差拡大につながる」と指摘している。

 ◇全国で連携増加−−塾、少子化で営業攻勢
 公立校が進学塾と連携し、授業をするケースは全国的に増加傾向だ。少子化で生徒が集まりにくくなった塾側が教育委員会や学校に営業攻勢をかけていることが背景にある。

 東京都港区教委は、大手進学塾「早稲田アカデミー」(豊島区)と提携。塾講師による無料の「土曜特別講座」を全中学校で開いている。数学、国語、英語の3教科で参加は自由だが、7割の生徒が受講している。内容は学校授業を補足するとの位置づけだ。年間予算約5300万円は区が負担。区教委は「保護者、生徒からは好評」と話す。

 教諭と塾講師が一緒に授業を実施するのは東京都江東区だ。一部の小、中学校(計15校)で週1〜2回、塾講師が教諭の補助的立場で指導する。「全国学習塾協会」が派遣した講師が区と契約を結んで実施。保護者の負担はなく、区が予算約200万円を組んでいる。

 地方でも塾との連携は進む。青森県東通(ひがしどおり)村では、05年からむつ市の「早稲田進学会」と連携し、中学生を対象に週2回の公営塾を開いている。保護者の負担は約1000円のテキスト代のみ。他は村が負担する。村には塾がなかったため、保護者からは好評だ。

==============

 ■夜スペシャルの概要■

対象者:2年生
受講コース
(1)月、水、金曜の午後7時〜9時35分
(2)土曜日の午前9時〜11時半
(1)のみの週3回、(2)を含む4回の2コースあり

受講時間:1コマ45分で、1日3コマ

学習課目
数学(平日2コマ)
国語( 同1コマ
英語(土曜3コマ)
受講料(一か月)
週3回 1万8000円
4回 2万4000円
 ※家庭の経済状況で減額あり
(毎日新聞 2008年1月26日 東京朝刊)

2009年4月26日から、話題の東京都杉並区立和田中学校(藤原和博校長)の夜間授業「夜スペシャル」(夜スペ)が始まります。

この件については、全国で話題になりマスコミでも大々的に取り上げられたのでご存じの方が多く、ご父兄はもちろん教育界を震撼させました。
『高校偏差値ー偏差値最新情報』の東京都入試情報でも下記のように2回にわたってご案内しました。
この制度の良し悪しについては、「教育の機会均等が損なわれる」とか、いや!「学力アップのために必要だ」とか、いろんな見解がありります。

皆さんのお考えは、いかがでしょうか?

今回の試みは、現在の教育制度、教育の本質を考える上で大変重要な問題をかかえています。
日本の教育制度、教育の本質を議論するテーマとしてこの問題をご案内しました。