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中高一貫校 相次ぎ高校募集中止 「6年」で進学実績増
高校からの募集をやめる私立の中高一貫校が大都市圏で相次いでいる。少子化により学校間の競争が激しくなる中、早い段階に囲い込み、6年一貫教育で進学実績を伸ばしたいという思惑や、中高一貫組と高校からの入学組とで授業の進度を変える「二度手間」を嫌う風潮もある。公立中からは「優秀な子が私立に流れてしまう」との嘆きも聞こえる。
大妻中野(東京都中野区)は08年2月の入試から高校募集を停止する。かつては高校だけだったが、「少子化が進み、早く募集しないとやっていけない」と95年から中学募集を始め、中学からの割合を増やしてきた。有賀康修校長は「公立にも一貫校が生まれ、一貫教育のよさが広く認められてきている。首都圏での中学受験ブームも追い風になった」と話す。
高校募集をしない学校は「完全中高一貫校」とも呼ばれる。首都圏に約300校ある中高一貫校のうち70校ほどある。
日能研グループのNTS教育研究所によると、ここ数年、中堅進学校が完全中高一貫校化。中学から優秀な人材を集めることで、公立高校の「滑り止め」から脱皮する狙いがあるとみている。
この傾向は募集定員にも表れている。03年度以降のデータが完全にある東京都と神奈川、千葉の両県でみると、少子化傾向にもかかわらず中学では08年度までに1000人ほど増えたのに対し、高校(全日制)は7000人以上減った。
首都圏ばかりではない。名古屋市の愛知淑徳学園は05年度から高校の定員を減らし、09年度から0に。やはり名古屋にある南山男子部や金城学院は、すでに募集を止めている。
関西では、創立120周年の伝統を誇る親和女子(神戸市)が06年度から、洛星(京都市)が05年度からそれぞれ募集を停止した。 数が多く、「生き残り」がより厳しい女子校で特に目立つ。 数年前まで定員割れが続いていた横浜富士見丘学園(横浜市)は「高校から女子校を選ぶ子は少ない」と分析、今年度から中高を完全に一体化した中等教育学校となった。豊岡稔校長は「中学で思うように集まらなくても高校があるという甘い思いは断ち切り、カリキュラムも一新した。これで失敗したらあとはない」と背水の陣で臨む。
高校入学組と6年一貫組を同時に抱えると非効率という面もある。
09年度から募集を停止する中村(東京都江東区)では英語と数学の授業が別だ。「二つカリキュラムがあると指導力が分散してしまう」と堀井勇校長。今後は、高2までは受験科目にとらわれず幅広い教養を身につけさせたいという。
創立120年の伝統校で、06年度から停止した親和女子(神戸市)の中川俊二校長も「高校入学組は学習でつまずくことも多い。かといって補習をすれば部活動ができなくなり、周囲となじめなくなる」と話す。
しかし、募集停止には問題もある。
09年度から計画している愛知淑徳学園(名古屋市)では、似たような境遇の生徒ばかりがずっと一緒にいることで、社会性が欠如することを心配する声も上がったという。
東京都中学校進路指導研究会の関本恵一会長は「クラスを引っ張る優秀な子が私立に行ってしまうと、公立中はリーダーを育てるところから始めなくてはいけない」と話す。高校受験の選択肢が狭まることも懸念している。
■6人に1人が中学受験 1都3県
東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県での今春の中学入試は、小学6年生の6人に1人が受ける見通しで、受験率は過去最高だった今年度を若干上回りそうだ。
大手進学塾「四谷大塚」の推計によると、今年度は首都圏の小6約30万7000人の16.9%にあたる5万2000人が私立・国立中を受験。08年度は、模擬試験への参加状況などからみて5万2500人になると予測。小6の総数は約29万6000人に減るため、受験率は17.7%に上昇する。
県立千葉高の併設校として県立千葉中が開設されるなど公立の一貫校も増えており、公立もあわせると受験者数は6万を超えるとの見方もある。
(朝日新聞 2008年01月15日)
この朝日新聞の記事は、少子化にともなう日本の教育システムを考える上でいろんな問題を提起していますね。
「教育上どんな問題が起こるのか?その対策は?」について、大いに議論する必要があります。大変奥深い問題なので今回は問題提起の材料として記事としてご案内しました。
人口関係の資料は、『総務省統計局統計表』に詳しいデーターがあるので参考にしてください。
この記事は、すでに中学生の皆さんに直接関係ありませんね。入学試験が目前に迫っています。あとひと踏ん張りですね。ラストスパートをかけ、体調には十分配慮して悔いのないように学力、高校偏差値アップをして志望校合格目指してがんばってください。
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